外壁塗装費が7.5%上昇。見積りで確認したい「価格の中身」|ヌルぞう
2026/10/27
こんにちは。ヌルぞう広報室のミナミです😊
外壁塗装をご検討中の方から、「以前より塗装工事が高くなっている気がする」「数年前に知人が塗装した金額と比べると高いのでは?」といったご相談をいただくことがあります。
実際、総務省統計局が2026年10月23日に公表した9月分の消費者物価指数では、「外壁塗装費」が前年同月比7.5%上昇しています。
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
「出典:総務省統計局『2025年基準 消費者物価指数 全国 2026年9月分』」
同じ資料では、「設備修繕・維持」全体の上昇率が4.5%ですので、外壁塗装費はそれを上回る動きとなっています。
こうした数字を見ると、「もっと上がる前に急いで塗装した方がいいの?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ヌルぞうでは価格が上がっていることを理由に、工事を急いで決める必要はないと考えています。
むしろ大切なのは、「なぜこの金額になるのか」「その見積りには何が含まれているのか」をきちんと確認することです。
今回は、外壁塗装費の動きをきっかけに、外壁塗装の価格がどのように決まるのか、そして見積書ではどこを確認したいのかを分かりやすくご紹介します。
目次
- 外壁塗装費が前年同月比7.5%上昇
- 「7.5%上昇=すべての見積りが7.5%高くなる」ではありません
- 外壁塗装の価格は何で決まる?
- 同じ家でも見積金額に差が出る理由
- 塗料の金額だけで比較しない
- 足場も外壁塗装に必要な費用
- 下地補修の内容でも金額は変わる
- 施工面積と塗装範囲を確認
- 塗装回数・使用材料もチェック
- 安い見積りが悪い、高い見積りが良いとは限らない
- 今だからこそ見積書の「中身」を見る
- まとめ
外壁塗装費が前年同月比7.5%上昇
総務省統計局が公表した2026年9月分の全国消費者物価指数では、「外壁塗装費」が前年同月比7.5%上昇しました。
住宅に関する「設備修繕・維持」全体では4.5%の上昇となっており、その中でも外壁塗装費の上昇が目立つ結果となっています。
2026年9月分の全国消費者物価指数では、外壁塗装費は前年同月比7.5%上昇。出典:総務省統計局「2025年基準 消費者物価指数 全国 2026年9月分」
普段ニュースで「物価上昇」と聞いても、食品や電気代などを思い浮かべることが多いと思います。
しかし、住まいの修繕や外壁塗装も例外ではありません。
外壁塗装は数年に一度、あるいは十数年に一度行う工事です。そのため、前回塗装したときの価格を覚えていても、現在の見積金額と単純に比較するのが難しくなっています。
「7.5%上昇=すべての見積りが7.5%高くなる」ではありません
ここは、少し注意して見ていただきたいところです。
今回の7.5%という数字は、全国の消費者物価指数における「外壁塗装費」の前年同月比です。
ですので、「去年100万円だった外壁塗装が、今年なら必ず107万5,000円になる」という意味ではありません。
実際の外壁塗装の金額は、建物の大きさや形、外壁材、劣化状態、使用する塗料、足場の組み方、補修する範囲などによって変わります。
同じ30坪程度の住宅でも、まったく同じ見積りになるとは限りません。
ですから、「相場が上がったからこの価格です」と数字だけで説明されるよりも、「この建物では何にどのくらい費用が必要なのか」を見積書で確認することの方が大切です。
外壁塗装の価格は何で決まる?
外壁塗装の金額は、単純に「塗料の値段」だけで決まるものではありません。
たとえば、一般的な外壁塗装では、足場を組み、高圧洗浄を行い、必要な下地補修をして、養生を行ったうえで塗装します。
サイディング外壁であれば、シーリング工事が必要になることもあります。さらに雨樋、破風、軒天、水切りなどの付帯部を塗装する場合もあります。
つまり、完成した外壁だけを見ると「壁を塗った工事」に見えますが、その前後にはさまざまな工程があります。
外壁塗装の価格に関係する主な項目
- 建物の大きさ・形状
- 実際に塗装する面積
- 足場の面積や組み方
- 使用する塗料・下塗り材
- 外壁の劣化状態
- ひび割れなどの下地補修
- シーリング工事
- 雨樋・破風・軒天などの付帯部
- 高圧洗浄・養生などの工程
見積金額に差があるときは、こうした内容まで同じ条件になっているかを確認してみてください。
同じ家でも見積金額に差が出る理由
相見積りを取ると、同じ家を見てもらったはずなのに、会社によって金額が違うことがあります。
「同じ外壁塗装なのに、なぜこんなに違うの?」と思われるかもしれません。
でも、見積書をよく見ると、実際には「同じ工事内容ではない」ことがあります。
たとえばA社は外壁と雨樋まで。B社は外壁、雨樋、軒天、破風まで。C社はさらにシーリングの打ち替えや下地補修まで見込んでいる、というケースです。
この場合、単純に総額だけを並べて「A社が安い」と判断することはできません。
先日のブログでご紹介した「一式」という表記も同じです。
「外壁塗装 一式」と書かれていても、その中にどこまで含まれているのかが分からなければ、他社の見積りと正確に比較することができません。
相見積りでは「いくら違うか」だけでなく、「何が違うから金額が違うのか」を見ることが大切です。
塗料の金額だけで比較しない
外壁塗装の見積りというと、どうしても「どんな塗料を使うのか」に目が向きます。
もちろん塗料選びは大切です。
シリコン系、フッ素系、無機系など、塗料によって特徴や価格帯も異なります。
ただし、高い塗料を使えば、それだけで良い工事になるわけではありません。
既存の外壁に合った下塗り材を選んでいるか。ひび割れや傷んでいるところをどのように処理するのか。メーカーが定めた塗布量や工程を守って施工するのか。
こうした「塗る前」と「塗り方」の部分も非常に重要です。
ヌルぞうでは、塗料のグレードだけではなく、現在の外壁がどんな状態なのかを確認してから仕様を考えています。
足場も外壁塗装に必要な費用
外壁塗装で意外と大きな金額になるのが足場です。
「塗装代を安くしたいから、足場代をもっと下げられませんか?」と思われることもあるかもしれません。
しかし足場は、職人が安全に作業するためだけでなく、安定した姿勢で下地処理や塗装を行うためにも必要なものです。
また、建物の外周にメッシュシートを張ることで、塗料や洗浄水の飛散を抑える役割もあります。
建物の高さや形、隣家との距離、カーポートなどの障害物によっても足場の組み方は変わりますので、同じ床面積の住宅でも費用が同じとは限りません。
下地補修の内容でも金額は変わる
ヌルぞうが特に確認していただきたいと思っているのが、下地補修です。
外壁にひび割れがある。シーリングが切れている。一部が浮いている。塗膜が剥がれている。
こうした状態があれば、塗装する前に必要な処置を考えます。
完成後には塗料で覆われて見えにくくなる部分ですが、実はこうした下地の状態が塗装工事ではとても大切です。
ですから、見積りが少し高いからといって、その会社が単純に割高とは限りません。
逆に、一見安く見えても、本来必要な補修が見積りに入っていなければ、工事内容としては別物です。
「どこを補修する予定ですか?」
この質問も、見積りを比較するときにはぜひ確認してみてください。
施工面積と塗装範囲を確認
見積書では、外壁の施工面積も確認したいポイントです。
「外壁塗装 150㎡」などと数量が記載されていれば、どのくらいの面積を塗装する予定なのかが分かります。
もちろん、会社によって図面から計算する場合、現地で測る場合、窓などの開口部を差し引く方法などに違いがあり、数㎡程度の差が出ることはあります。
ただ、同じ住宅なのに面積が大きく違う場合には、計算方法を確認してみてもよいでしょう。
そして面積だけでなく、「どこまで塗るのか」も重要です。
外壁だけなのか。軒天や破風、雨樋、水切りなども含まれているのか。
総額だけでは見えない違いがあります。
塗装回数・使用材料もチェック
外壁塗装では、一般的に下塗り・中塗り・上塗りという工程があります。
下塗りには既存外壁と新しい塗膜をつなぐ役割があり、その上に中塗り・上塗りを行って仕上げていきます。
見積書を見るときには、仕上げ塗料の商品名だけでなく、下塗り材や施工工程まで確認してみてください。
同じメーカーの同じ仕上げ塗料を使っていても、下地の状態に合わせた処理や下塗り材が違えば、工事内容も変わってきます。
価格だけでは見えない部分ですが、長く住まいを守るためには大切なところです。
安い見積りが悪い、高い見積りが良いとは限らない
ここまで読むと、「では安い見積りは避けた方がいいの?」と思われるかもしれません。
そういうことでもありません。
会社ごとに仕入価格や経費、施工体制などは違いますので、同じような内容でも価格差はあります。
逆に、金額が高ければ必ず丁寧な工事をしてもらえる、とも限りません。
だからこそ、「安い・高い」という結果だけで判断するのではなく、その価格になっている理由を確認することが大切です。
質問したときに、何を使い、どこを補修し、どこまで施工するのかを分かりやすく説明してくれるか。
その説明と見積書の内容がきちんとつながっているか。
価格と一緒に、そうしたところも見てみてください。
今だからこそ見積書の「中身」を見る
外壁塗装費が上昇しているというニュースを見ると、どうしても「高くなった」という部分だけが気になります。
ですが、外壁塗装は決して小さなお買い物ではありません。
だからこそ、以前より価格に敏感になる今は、見積書の中身をしっかり確認する良い機会でもあると思います。
「この項目は何ですか?」
「なぜこの補修が必要なんですか?」
「この一式には何が入っていますか?」
「他社と金額が違うのはどこですか?」
こうした質問をすることは、まったく失礼なことではありません。
むしろ、専門的で分かりにくい工事だからこそ、分からない部分をそのままにせず確認することが大切です。
そして業者側も、それをきちんと説明する必要があるとヌルぞうでは考えています。
まとめ
2026年9月分の全国消費者物価指数では、外壁塗装費が前年同月比7.5%上昇しました。
ただ、この数字を見て「今すぐ工事をしなければ」と焦る必要はありません。
外壁塗装の価格は、建物の大きさ、施工面積、塗料、足場、シーリング、下地補修、付帯部など、さまざまな条件によって決まります。
そして相見積りでは、総額だけを比較しても、本当に同じ内容で比較できているとは限りません。
価格が動いている今だからこそ、
「何にいくらかかっているのか」
「必要な工事は何なのか」
「その工事は本当に今必要なのか」
を確認してみてください。
ヌルぞうでは、まず建物の状態を確認し、必要な工事とまだ急がなくてもよい工事を整理したうえでご提案しています。
「以前聞いていた相場より高い気がする」
「他社と見積金額がかなり違う」
「見積書を見ても違いがよく分からない」
そんな段階でも、お気軽にご相談ください😊
見積りは「総額」だけでなく「中身」を確認しましょう
塗料・施工面積・補修範囲・付帯部など、見積書で分からないところがあればお気軽にご相談ください。建物の状態を確認し、必要な工事をできるだけ分かりやすくご説明します。
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